原発の津波対策
2011年 03月 17日
2倍に設定する程度のことで、一般的に敷地の標高は10m余になっています。
発電所の設備・機器は津波が敷地内に浸入しないという前提で設計されているのです。
ところが今月東電福島第一原発では標高10mの敷地内に津波が浸入して
所内電源系統を全滅させたようです。(詳細発表なし)
福島の事故を考慮して中部電力は高さ12mの坊波壁を作ると言っており、
関西電力は可動式注水ポンプを用意すると言っています。
しか~し、日本における津波の最大波高(到達高度)は38.2mなので
海抜10mの敷地に12mの坊波壁をを載せても過去の最大波高には遠く及びません。
更に、可動式注水ポンプを用意しても放射線レベルの高い敷地内で迅速に移動して
ピンポイントに注水するには福島原発で報道されているように多くの困難があります。
根本的な解決方法としては、津波が敷地内に進入しても全ての電源設備と
非常用冷却系統のポンプや弁類が健全性を保てるようにこれらの設備を
完全防水の地下室などに設置することが考えられます。
このような地下設備はみなさんご存知の天山揚水発電所が良い例で、
技術的には容易に実現可能と思われます。
九州の原発に安心出来る津波対策が早急に施されることを
心から祈っております。
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